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あなたの「心の居場所」として・・・広島県尾道市・浄土真宗本願寺派・法光寺(法光寺心理相談室)

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「新型インフルエンザ騒動に思う」

「新型インフルエンザ騒動に思う」

「新型インフルエンザ騒動に思う」

 先月の初め、私の周辺のある男性が高熱を出し、病院で診察してもらった結果、Aソ連型のインフルエンザと診断されたということがありました。私は、ほぼ完治して出てきた彼に、「うつるかも知れないからそばに寄らないで」と、軽い気持ちで言っていました。ところが2・3日後の夕方、私も39、5度の高熱を出したのです。私は、彼のインフルエンザがうつったのではないかと少し思いましたが、咳や喉の痛みなどの風邪に似た症状があった彼に対して、私は高熱のみだったので、うつったのではないことはわかっていたのです。しかし、「ほら、うつったじゃないか」と、これも軽い気持ちで言ってしまったのです。ところが、今度は私が高熱を出したことを知った私の周辺の人は、すでに新型インフルエンザのニュースが世界を駆け巡っていたこともあって、「近くに寄らないで」とか、「うつさないで」と言うのです。彼らも私と同じで、軽い気持ちで言っていることは分かるのですが、どこか、排除されているような気持ちになり、疎外感を感じたのです。そんな気持ちになった時、私がインフルエンザにかかった彼に疎外感を感じさせ、深く傷つけていたのではないかということに気づきました。今回の新型インフルエンザ騒動の中、感染者を出した兵庫県の高校には、連日非難のメールなどが届いているそうです。確かに感染により広がっていく病気は、多くの生命を奪ってしまう危険性があります。しかし、いたずらに感染の脅威を恐れるのではなく、病気に対する正しい知識を得、迅速で的確な対策を講じることで、感染を防ぎ脅威を取り除く努力を重ねることこそ大切ではないでしょうか。そしてもう一つ大切なことは、病気にかかってしまった人を排除・疎外したり、非難するようなことがあってはならないということです。かつてこの国では、人に感染させる可能性がないハンセン病の患者・元患者を「らい予防法」で強制隔離し、人権侵害した歴史を持っています。現在でも作りあげられた偏見によってふるさとに帰ることのできない回復者の方がたが全国の療養所で暮らしておられます。HIV感染者などに対する偏見・差別も根強くあります。今回の出来事を通し、改めて病気と差別ということについて、課題にしなければならないと思いました

2014-03-23 18:49:23

2009年6月10日号