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あなたの「心の居場所」として・・・広島県尾道市・浄土真宗本願寺派・法光寺(法光寺心理相談室)

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関東のご旧跡を訪ねて思ったこと

関東のご旧跡を訪ねて思ったこと

関東のご旧跡を訪ねて思ったこと

 春と秋に本願寺からお届けしている『安穏-京都からのメッセージ』の4・5面で、筑波大学の今井雅晴名誉教授に連載していただいている「親鸞聖人歴史紀行」の第6回の取材に同行して、関東のご旧跡を訪ねました。
 宗祖親鸞聖人は、42歳からの約20年にわたり関東の地に滞在されました。その最初に結ばれたという現在の茨城県下妻の小島の草庵跡、栃木県真岡市に聖人が建立されたと伝えられる高田の専修寺、その専修寺建立のため滞在された三谷草庵、そして、主に聖人が過ごされた茨城県笠間市の稲田の草庵跡に立つ西念寺などを訪ね、聖人のご苦労を偲びました。
 親鸞聖人の、関東での布教生活について考える時の象徴的なエピソードとして、板敷山の山伏弁円(明法房)の話はあまりにも有名ですが、それだけ、呪術などによる旧来の宗教環境の中、また新たな土地での布教活動は、困難を極めたのではないかと、容易に想像することができます。
 「その当時流布していたお念仏ではなく、新たなお念仏の教えを、しかも初めての土地で説くためには、お念仏の正しさをただ理屈として説いただけでは、到底納得させることはできなかったのではないか。むしろ、そのお念仏の信仰に生きておられる親鸞聖人ご自身の、日常の念仏生活の姿にふれることで、次第に人々が聖人を慕って、草庵に集まってくるようになったのではないか」と今井先生はお話くださいました。
 この話を伺いながら私は、このことは、現代の私たちの姿勢にも通じることではないかと思いました。
 聞法においては、理屈を頭で理解することだけで、納得しようとしますし、伝道の点、つまり他の人にお念仏の教えを伝えようとする時も、理屈が先行してしまっているのかもしれません。
 今あらためて、親鸞聖人750回大遠忌を前に、僧侶も寺族も門信徒もともに、聖人の生きられた姿勢に学び、まずこの私が、聖人のお示しくださった阿弥陀さまのご本願のおこころを依りどころに生きる身となります。
 そして、その身を生きる喜びを分かち合い支えあい、「ともに いのち かがやく 世界へ」と進んでいくことが大切であり、そのことが「全員聞法・全員伝道」の実践につながっていくのだということを思ったことです。

2014-03-23 18:24:49

2010年2月10日号