法光寺

 

あなたの「心の居場所」として・・・広島県尾道市・浄土真宗本願寺派・法光寺(法光寺心理相談室)

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2009年4月10日号

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「祈るしかない」現実に寄り添う

「祈るしかない」現実に寄り添う

 先日の自坊の法座でのことです。夜席にお参りいただいたご門徒が10人余りでしたので、ご講師に50分のお話1席にしていただき、その後、車座になり、話し合い法座ということにしました。
 しばらくは、法話の感想などで会話が続きましたが、その後少々沈黙となりました。
 そうするうちにあるご門徒のひとりが、「『祈る』ということと『念ずる』ということはどう違うのですか」という質問をされました。
 「浄土真宗では、『祈ってはいけない!』といわれますが、祈らざるを得ない現実がある。祈ってはいけないといわれたら辛すぎる!」と言われるのです。
 「祈って何とかなるとは思わない。でも、祈らずにはおれない現実がある」のだと言われ、その現実の具体的な内容を話してくださいました。この方の最初の問いは、「『祈り』と『念ずること』との違い」でしたが、本当の問いはそのことではなかったのです。
 その話を聞いたみなさんは、その方の「祈らざるを得ない」現実とその思いに共感した上で、温かい思いやりの心の込もった感想を語ってくださり、話し合いが終わってからも何人かの方が、その人に寄り添ってくださいました。
 路上ライブを中心に活動している鍵盤弾き語りシンガーソングライター伊吹唯さんの『変わらないよ』という歌があります。
 「ほんとは弱いあなたを知っていると言ったら怒るかな」「ほんとは寂しいあなたも知っていると抱きしめちゃだめかな」「例えばあなたが涙を忘れてきたなら かわりに私が大声で泣くよ!」「そのままのあなたが私はすきだよ」。
 受け入れがたい現実の前に立ちすくんで頑(かたく)なに心を閉ざしてしまいそうなとき、この歌のような思いが心に染み込むと、強がらずに素直に心を開けるようになるのかもしれません。そして、がんばって生きてきた自身の生きざまを、「よくがんばってきたね」って認めてもらえたら、くじけず生きていく原動力となるのでしょう。
 阿弥陀さまの優しさとぬくもりに出会った仲間(御同朋)の支えあい。短い時間でしたが、この涙の話し合い法座は、「苦悩に共感することのできる開かれたお寺」に一瞬でもなれたかなと、とてもうれしい法座でした。
 自他ともに心豊かに生きることのできる御同朋の社会の実現に向けて共にあゆんでいきましょう。

2014-03-23 18:50:34

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